桂川さん裁判大阪高裁判決を前にして--2005.03.09/運営委員会 |
3月11日に桂川さん事件の高裁判決がありますが、高裁裁判での論点、弁護側と検察側のやり取りの大まかな流れ、この裁判を通して明らかになってきたことについてまとめた資料を掲載しました。こちら≫
桂川さんからの手紙 -- 2004.12.09 / 運営委員会 |
11月28日付の桂川さんからの手紙を掲載しました。こちら≫
桂川さんからの手紙(11月28日)を掲載します。桂川さんの大麻事件裁判は、11月24日に大阪高裁で3回目の審理があり、次回公判は1月14日になっています。前回の審理では、被告人質問で、桂川さんは有害性のそれほど高くない大麻を取締り刑罰を与えている現状は矛盾しているのではないかと訴えました。また大麻取締法で逮捕された多くの被告は、大麻が有害であるとか、悪いものであると思ってはいないが、裁判で刑が重くなるのを危惧して本当の意見を言えないでいる。大麻取締法で裁かれ刑罰を与えられるのは自分で最後にしてほしいと述べました(詳しい陳述は近日中に公開します)。
桂川さんは、昨年の初夏に逮捕されて以降、今年の2月下旬から4月の上旬までの短い期間、保釈されたのを除き、ずっと大阪拘置所に勾留されています。健康状態は良好で、精神的にも充実しているとのことです。
今年も師走になりましたが、全国の仲間から桂川さんに励ましの手紙を送りませんか。桂川さんを直接、知っている人はもちろん、面識のない人でも、できるだけたくさんの人からぜひ応援の声を届けたいと思っています。
●手紙は、直接、大阪拘置所の桂川さんに郵送で送るよう希望します(この場合、手紙の文面は拘置所でチェックされますが、送付した人が自分の名前、住所などを書いてもそれが理由で不利益をもたらすことはありません。下記の住所だけで届きます)。
(送り先)〒534-8585 大阪市都島区友渕町1-2-5 桂川直文
「減刑嘆願書」署名活動締め切りは12月末 -- 2004.12.04 |
「桂川救援関西勝手連」の「減刑嘆願書」の署名活動【↓】の締め切りは12月末までとなりました。よろしくお願いいたします。
「アナナイ通信」刊行のお知らせ(桂川救援全国勝手連) |
-- 2004.11.14 |
「アナナイ通信」創刊準備号が出来上がりました。
B5版16ページです。論告求刑から地裁判決。控訴に至るまで、裁判の公式文書を基にして桂川裁判の流れが分かるようにまとめてみました。この問題に関心をもっている方々は、是非一読されることをお勧めします。
また高裁裁判官に提出した桂川さんの一審判決に対する意見書、山田塊也さんの裁判傍聴記なども載せています。
桂川さんの裁判を中心にして今現在の日本の大麻の現状を総合的に掘り下げて、次世代に向けた麻の真実を考える「アナナイ通信」は年に二回ほど出版しようと思っています。年間購読料は千円です。集まったお金を資金として運営しようと思っています。
購読希望の方は下記の郵便口座に郵便振替で振り込まれるか、カンナビスト事務局にお申し込み下さい。準備号を送らせて頂きます。
(桂川救援全国勝手連:Shanti Kumar)
郵便振替 00500-2-81474? 「アナナイ通信社」
(Tel・090‐9668‐4172)
「減刑嘆願書」の署名活動
(関西勝手連) -- 2004.11.08 |
桂川さん裁判(大阪高裁)の第三回公判が今月の24日にありますが、「桂川救援関西勝手連」では「減刑嘆願書」の署名活動をはじめています。内容に賛同していただける方なら、全国どこにお住まいの方でも署名できます。
裁判の日程の関係上、緊急に集めることになったこともあり、カンナビストのHPからPDFの用紙をダウンロード・プリントアウトして署名をしていただくのが一番早くできます。また署名用紙の郵送での送付を希望される方は、カンナビスト事務局までご連絡いただければお送りいたします。
署名した用紙は、締め切りとして11月15日までに関西勝手連に郵送で届くようにお願いいたします。
≫減刑嘆願書PDF 87.7KB (内容抜粋<全文>≫)
桂川さん裁判の現状 -- 2004.8.22 / 運営委員会 |
桂川さん裁判の控訴審が9月8日、大阪高裁で開かれます。長野県で印刷業を営んでいた桂川さんは昨年7月に大麻取締法違反で逮捕され、今年の4月、懲役5年罰金150万円の有罪判決を受けましたが、それを不服とし大阪高裁に上告しました。
今回、控訴審を前にしてわたしたちは、1審の経過、地裁判決の問題点、そして高裁での支援活動についてまとめた「桂川さん裁判の現状── 一審判決及び控訴審向けた裁判支援について──」(≫リンク)という文章を提起します。文章は長文ですので、上記リンク先に掲載しています。
控訴審は予断を許さない局面にありますが、桂川さんからは「大麻開放(原文ママ)」を願う気持ちを貫き「今の心境は、すべてを神に委ね、私の役割を全うするつもりです」という言葉を受け取っています。わたしたちは、9月8日の控訴審の傍聴、および以下の支援活動への参加を呼びかけます。裁判の傍聴は、通常、開廷時間に法廷に来られれば誰でもできます(ただし定員を超えた場合は順番などにより傍聴できないこともあります)。
【桂川さんを支援する取り組みのお知らせ】
9月7日(火)夜、大阪で「桂川救援全国勝手連合」の代表であり、詩人でもある山田塊也(通称ポン)さんが、自作の詩のポエトリー・リーディングと桂川さん支援を呼びかける集会を行います。最近、ポンさんは「麻里花詩集」と銘打った詩集を自費出版しましたが、そこには桂川さんをテーマにした詩も幾つか収められています。当日は、それらの詩の朗読が予定されています。桂川さんの地元の友人有志やカンナビストも参加します。まだ場所は未定ですが、決まり次第お知らせいたします。
【桂川さん裁判、控訴審公判第1回目、及び裁判報告集会のお知らせ】
9月8日(水)、午後2時30分から大阪高裁にて(法廷の部屋番号など後日、お知らせいたします。当日、裁判所の受付で調べることもできます)。
裁判終了後、控訴審から新たに弁護陣に加わった丸井英弘弁護士を中心にした桂川裁判報告集会を行います。丸井弁護士は、今から10年前、桂川さんが中心になって作られた「麻の復権をめざす会」が支援活動を行っていた大麻事件裁判の弁護人でもありました。「桂川救援全国勝手連合」、カンナビストも参加します。開催時間は、公判の終了後、場所は大阪地裁に隣接する弁護士会館を予定していますが、これも詳しい時間、場所が決まり次第、お知らせいたします。
第四回公判報告 -- 2004.2.17 / 運営委員会 |
2月4日、第四回公判が大阪地裁で開かれ、その内容として、弁護側の冒頭陳述(※「冒頭陳述」(2004.02.04)≫)と、作家の中嶋らも氏の証人質問が行なわれました。傍聴の報告を掲載します。≫第四回公判報告(2004.02.17)≫
桂川さんの手紙などアップ中断の件について |
-- 2004.2.8 / 運営委員会 |
2月4日、弁護側の冒頭陳述(※「冒頭陳述」(2004.02.04)≫)が行われました。今までは検察側が立証活動をしてきましたが、これからは、検察側の提出した証拠に対して、桂川さんと弁護側が、その信用性を争ったり、情状の立証を行なっていくことになります。
次回の公判は2月23日に開かれることになりました。そこでは、被告人質問及び情状証人の尋問が予定されていますが、おそらく、証拠調べ手続きとしては最終の手続きとなります。その2〜3週間後に次々回の公判が開かれ、検察側の論告・求刑がなされます。
「桂川さん裁判の現状について」(2月7日)の冒頭で触れたような、再度にわたる保釈申請の却下や接見禁止の継続から推測すると、検察側の求刑は、相当に厳しいものとなる可能性は否定できません。さらに桂川さんは、今まさに立証活動の最中であります。そこで、私たちは、誤ったり、誇張された桂川さんの人物像が裁判で裁かれることがないように、防御活動の重視、大局的には桂川さんの人権擁護の観点から桂川さんの手記などを、カンナビストのホームページ上にアップするのを中断することが妥当であると考えました。
とはいっても、裁判は本来国民に対して公開されているものでありますし、会員及びこのホームページを訪れてくださる方々の知る権利を尊重しなければならないことも当然のことであります。私たちは、裁判の動向を注視していてくださっている方々の思いと、桂川さんの人権との、合理的な調和点をどこに見出すべきかを話し合ってきました。その結果、以下の結論を出しました。
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当面の間、桂川さんの手紙などの掲載を中断します。 |
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桂川さんの人権擁護に資するための裁判資料などに関しては、今後も掲載を続けていくと同時に、裁判が確定した後に、できるだけ早く何らかの手段で公表できるようにします(第1審の判決は4月中に出されます)。 |
2004年2月8日
カンナビスト運営委員会
桂川さん裁判の現状について -- 2004.2.7 / 運営委員会 |
昨年、7月14日に大麻取締法違反容疑で逮捕された桂川さんは、これまで3回の裁判がありましたが毎回、検察側の起訴、追起訴と手続きが長引き、公判は事実上、その手続きに終始してきました。
その間、桂川さんは保釈申請を出しても却下され続け、拘置所の中で年を越しました。さらに接見禁止処分もいまだに解かれていません。これは極めて異常な事態です。弁護士以外は桂川さんと接見ができず、手紙のやりとりもできませんでした(1月30日にお父さんに限り、接見禁止一部解除決定が出ました)。
この間、わたしたちは、桂川さんがこのような厳しい境遇に置かれていることを見据えながら、桂川さんの裁判についてどういうスタンスで支援していくべきなのか考えてきました。いま、わたしたちは、桂川さんが一刻も早く社会復帰できるようになることが大切なのではないかと思っています。
桂川さんに対して、検察側は、大麻の「営利」目的の栽培や、麻薬及び向精神薬取締法で規制された幾つかの薬物の所持などの容疑でも起訴しています。また桂川さんを逮捕した厚生省の近畿麻薬取締部が作成した調書では、桂川さんが法秩序を破綻させることを意図してきた人物であるかのように描かれています。
これらの容疑について、桂川さんの自宅から大麻や何種類かの規制薬物(ごく微量)が押収されたのは確かに事実のようですが、桂川さんが大麻を栽培していた経緯や目的、その背景、彼の思想信条、真意などについて近畿麻薬取締部と検察が主張している内容は、事実とはかけ離れています。桂川さんは本当の姿が歪められたまま裁かれようとしているのです。
わたしたちは、このような状況に危惧を懐いています。そして、それは、桂川さんの友人だった地元の人たちも同じように感じていることを知りました。誤った、誇張され、捏造された人物像が裁判で裁かれ、重刑を下されるとしたら、それは悲劇です。
わたしたちは、桂川さんの地元で彼のことを心配している友人たちが「桂川さんの真実を伝える安曇野勝手連」という桂川さんを救う集まりを結成したことを知りました。桂川さんのお父さんも「同勝手連」に共感しているという話しを聞いています。
わたしたちは、この間、「同勝手連」の方々と話し合いを重ねてきました。いま、わたしたちは、「同勝手連」の姿勢に共感しています。
今回、桂川さんの裁判について、「同勝手連」の見解をまとめた文書が送られてきましたので、それを掲載します。(※「桂川さんの真実を伝える安曇野勝手連」よりの緊急報告」≫)
「同勝手連」の方々の話では、ホームページやネットでの裁判支援活動は行っていかないとのことで、直接、コンタクトを希望される方は、手紙で「同勝手連」に連絡してもらえないでしょうか。
これからもカンナビストは、桂川さん裁判の支援、そして傍聴や報告などを続けていきますので、裁判に関心を持つ方々、桂川さんを応援する方々は今後ともよろしくお願いいたします。
2004年2月7日
カンナビスト運営委員会
桂川さん裁判の現状について -- 2003.10.01 / 麻生 |
わたしちは、基本的に桂川さんが大麻の自由化をめざし、安曇野の地で独自に活動してきたことに敬意を表してきました。わたしたちは、なにより桂川さんの人間性、人柄、精神性に共感してきました。しかし、その主張や活動方針については、異なるところがありました。そういう経緯もあり、桂川さんは自らの主催していた「麻を復権する会」を名乗り、それに愛着を持ち続けていました。ただし「麻を復権する会」は、事実上、桂川さん個人の肩書きとしてのみ存在していて、そういう団体がこの間、活動していたわけではありませんでした。
そのことに関して、ひとことだけふれておきます。例えば、ここでは複雑になるので、詳しい説明は省きますが、検察調書の「大麻合法化運動」に関する主張は事実を著しく歪めた妄想的なものです。そのことは事件に関連して逮捕された他の被告の調書や、関係者の事情聴取からも明らかなはずです。
とはいえ裁判がこれからという局面である今の時点で、そういったことは、このサロンで語る内容ではないというように認識しています(もし、この件に関して、どうしても何か聞きたい、言いたいという人は直接、事務局まで電話をください。)。どうもサロンをご覧になっている方々に、少し分かりずらいかもしれませんが、検察側は、大麻自由化のムーブメントについて大きく誤った認識をしているということを指摘しておきます。
検察側の追起訴と部分的に関わっていることですが、桂川さんの自宅から多数の手紙や葉書が押収されています。それらのうち77人について桂川さんは大麻を渡したと供述しています。その供述に基づいて家宅捜査が行われ、逮捕されている人も複数います。4年前の手紙を理由にして家宅捜査され、大麻が出てきたことから逮捕されたという人もいます。これは、直接には桂川さんの主張とは関係ないことですが、過去に全国から寄せられた手紙を大事に保管していたという几帳面さが、仇になっています。桂川さんの物事を気にしない大らかさが裏目に出てしまったようです。
この話しについてもサロン上で、あれこれ憶測や噂が飛び交うのは困ります(もし不確定な人心を惑わすような書き込みがなされた場合は、即刻、削除します)。わたしたちは、わたしたちなりに情報収集をしてきました(もし、この件に関して、どうしても何か聞きたい、言いたいという人は直接、事務局まで電話をください)。
以上のような経緯で、桂川さん裁判について、現時点では、このサロンで語りあうテーマでないように思えます。
わたしたちの知る限り、桂川さんは天性の自由人であり、安曇野の郷土を愛している(長野県人の気風でもある)反骨精神の持ち主です。音楽や絵画、美食にもこだわりを持った趣味人でした。前回(10年ほど前)、大麻取締法違反で逮捕されてから、桂川さんは反骨精神を奮起させ、彼なりの大麻自由化運動をしてきたのだと思います。それは良くも悪くも「自由人」「遊び心」、広い意味での「精神性(桂川さんの持論であった神界劇)」に基づいたもので、社会的・政治的視点にはとらわれないものでした。しかし、ある時点を越えて、それを進めることは、否が応でも社会的・政治的レベルの問題になってきます。最初は、遊び心に満ちた大麻愛好家だったのが、国家権力との間で抜き差しならない立場に行き着いてしまったように思えます。
桂川さんが自分のホームページで書いていた意見や公開の場での発言なども、あくまで遊び心や川柳のセンス、あるいは桂川さんがハマっていた「霊界物語」(大本教の教典)を現実に投影したビジョンだったのですが、本当にそういう政治的主張であるかのように当局から見られてしまったのではないかと思います。
わたしたちは、等身大の桂川さんの実像と向き合い、彼が大麻自由化への情熱を持った純粋な心の持ち主であったことを認めると共に、大麻の自由化を本当に実現するには、そういうやり方では限界があることも確認すべきだと思います。
わたしたちは、今後の裁判の経過や必要と思われる情報は公開していくことをお約束します。また、裁判の進行に伴い、いろいろな支援を要請することがあるはずです。それまでは静観してもらうよう要望いたします。
最後に、これはこの裁判に関わる基本的なスタンスですが、重ねてわたしたちは、桂川さんの裁判を今後とも一貫して支援していきます。木を見て森を見ないではなく、森の総体を視野に入れたスタンスで桂川さん裁判を支援していくことを明らかにしておきます。
第一回公判報告 -- 2003.10.01 / 麻生 |
9月25日、桂川さんの大麻取締法違反裁判の第一回目の公判が大阪地裁606号法廷でありました。当日、約20名ほどの傍聴者が集まり、傍聴席は一杯になりました。
開廷と共に、最初に検察官から8月1日付けの取締法違反の起訴状が読み上げられました。引用しますと以下のようなものです。
「控訴事実 被告人は、営利の目的で、みだりに
第1 平成15年7月14、長野県北安曇野郡池田町○○の被告人方において、大麻樹脂約7.91グラム及び大麻約3.403.19グラムを所持し
第2 同年3月ころ、同所において、湯飲み茶碗に大麻を播種して発芽させ、さらに、そのころから順次同様にして大麻を播種して発芽させるなどし、同年7月14日までの間、同所において、発芽した大麻草41本を育成させ、もって、大麻を栽培したものである。
罪名及び罰条
大麻取締法違反 第1 同法第24条の2第2項、第1項
第2 同法第24条第2項、第1項 」
そして、検察側は、今後、1カ月後をめどに追起訴する予定だが、それだけでなく更に別に起訴するかもしれないと発言しました。
次に被告の桂川さんが法廷の真ん中に立ち、罪状認否がありました。グレーのズボンに長袖シャツの桂川さんは緊張した面もちで住所、氏名などを坦々と早口で喋りました。裁判官から起訴状の2つの事項について、間違いありませんかと問われ、桂川さんは「間違いありません」と一言述べています。
その後、弁護側から「公訴事実に対する意見書」(※リンク≫)が読み上げられました。
それを聞いていた裁判官から、弁護側の趣旨は、1、被告は以前、大麻の裁判免許を持っていたいたことから、違法性の意識がなかったこと。2.大麻を個人的に楽しむのは憲法13条で保障された幸福追求権だということ。といった2点ですねという質問があり、弁護側はそうですと確認しました。
次に検察官による冒頭陳述(※リンク≫)がありました。
そして検察側から証拠として提出された写真について、検察官が調書のページをめくり、桂川さんがそれを一枚一枚見て、誤りがないか確認する手続きがありました。証拠写真がかなりの量なこともあり、今回の裁判では一番時間がかかりました。結局、写真には誤りがないことが確認されました。
最後に次回の公判の日程を決めることになりましたが、検察側が追起訴について1カ月後(つまり10月下旬)としたため、それから裁判日程を組むために結局、次回の公判は11月19日(水)となりました。桂川さんは7月14日の逮捕から、すでに2カ月半近く拘留されているのに、さらにこれから2カ月近く取り調べ、拘留が続くというのはとても酷なことだと思います。
裁判が閉廷して傍聴に来ていた人たちが退席しょうとしていたとき、どこからともなく拍手が起こり、すぐに他の傍聴者の間でも拍手が続き、法廷全体に響き渡りました。裁判官はすでに立ち上がっていたのですが、びっくりして法廷の場では静かにと小声で諭そうとしましたが、何分、閉廷後のこともあり、そのまま傍聴者も退席していき裁判は終わりました。
刑事事件の法廷では、通常は被害者の関係者が、被告に怒りの目を向けて傍聴しているというケースはあるのですが、今回のように被告に向けて拍手が沸き起こるというのは、かなり特異なケースだと思います。
次回の第2回公判にも多くの方々の傍聴を呼びかけたいと思います。
桂川さん事件の報告 --2003.08.05 / 麻生 |
長野県在住の桂川さんが7月14日に大麻取締法違反で逮捕された件で、桂川さんのお父さんから手紙(手記)をいただきました(右のリンク)。この手記では、常日頃の桂川さんの言い分や今回の事件に対するマスコミ報道への異議などがお父さんの口から語られています。お父さんは高齢であり、一家の柱を奪われた心情が痛切に伝わってきます。 わたしたちはこの手記を地元紙の信濃毎日などに伝え、一方的に悪イメージを流布させる報道を見直し、こういう声もあるということを紹介するよう働きかけをしています。
桂川さんの近況を簡単に報告します。桂川さんは8月1日付けで起訴(大麻の営利目的の所持と栽培)されました。しかし現在、接見禁止がついており、他の方面のことについて取り調べされています。わたしたちは引き続きこの事件について情報を収集し、裁判の支援・家族の支援なども含めカンナビストとしての方針を提起したいと思います。
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