カンナビストは現在の不当に厳しい大麻取り締まりの見直しを求めて活動している非営利の市民団体です。
設立:1999年7月1日
カンナビストは、科学的に見てアルコールやタバコと比較しても有害とはいえない大麻に対して、現行の大麻取締法に基づく取締りや刑事罰、および社会的制裁は不当に重く「人権侵害」であるとの主張に基づき、大麻の個人使用の「非犯罪化」を提案しています。
カンナビストでは、大麻に対する誤解や社会的偏見を正すことに主眼を置き、インターネットによる情報提供、ニュースレターの発行、定例会の実施、各種イベントへの参加をはじめとする啓蒙活動や誤った報道に対する抗議活動などを行っています。
カンナビスト事務局 連絡先
〒154-0015
東京都世田谷区桜新町2-6-19-101
TEL/FAX 03-3706-6885
電子メール: info@cannabist.org |
∽∽∽
わたしたちカンナビストの主張 ∽∽∽
|
大麻(マリファナ)は、科学的に見てアルコールやタバコと比べても有害性が高いとはいえない。このような大麻を大麻取締法によって取り締まり、刑事罰を科すことは不当な人権侵害ではないだろうか。
わたしたちは、大麻について少量の個人使用に限り、犯罪とは切り離して考える、いわゆる「非犯罪化」を提案する。わたしたちは、大麻に対する社会的偏見をただし、真に自由で暮らしやすい社会を創っていきたい。 |
|
大麻問題は、日本が真に自由な社会になれるかを問う試金石です 。
大麻(学名カンナビス・サティヴァ)は、1930年代にアメリカで禁止されるまで太古から世界各地で用いられてきたハーブです。人々の意識をハイにする大麻の効果は、心の気づきや癒しをもたらしてくれる平和な世界を求める象徴でもあります。また大麻は繊維素材や燃料、食糧、医薬としても大きな可能性を持っています。
世界で最古の大麻製品(繊維片)は、日本の縄文時代の遺跡から出土しています。以来、衣食住全てにわたり日本人の生活と大麻は強い結びつきがありました。いま世界の良識ある国々では、科学的調査に基づき大麻には著しい有害性は認められないという見解が定着しつつあり、自由化が進み出しています。
しかし大麻取締法では、大麻の所持について最高5年、栽培について最高7年の懲役という重い刑事罰を科すことが定められています。そして毎年千数百人もの人が大麻取締法で逮捕されています。一度、逮捕されると被疑者であってもマスコミで実名報道され、職を失うこともあるなど多くの社会的な制裁を被るのです。
このような不当に厳しく抑圧的な日本の大麻取り締まり状況は、すべての国民は基本的人権の享受を妨げられないとした日本国憲法に反した人権侵害なのではないでしょうか。
わたしたち「カンナビスト」は、大麻について本音で語り合える場を作っていきたいと思っています。
「カンナビスト」は大麻の個人使用の自由化を求める非営利のムーブメントです。
大麻のムーブメントって―麻生 01/05/21 (サロン書き込みより)
わたしは、大麻問題(あるいは大麻「自由化」問題)って基本はすごくシンプルだと思っています。それは結局のところ、それほど有害でもないものを、こんなに厳しく取り締まらなくてもいいのではないかというところに帰結するのではないでしょうか。
別の言い方では、現在のような大麻取り締まり状況は人権侵害ではないかということです。最近、大麻問題に関心のある人たちと話していて、「人権」についてもっと目を向けてもいいのではないかという印象を持ちました。というのは、日本国民全てに通用する論理であるばかりか、国(行政も司法も立法)も物事を決める最も基本の指針・基準が憲法にあるからです。大麻取締法よりは憲法の方が優先するわけです。
日本国憲法では「第11条 国民は、全ての基本的人権の享受を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与えられる」「第13条 すべての国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする」と記されています。
大麻を愛好していても「公共の福祉に反しない」で日常生活をしている人たちがたくさんいることを一般の人たち、マスコミに知ってもらうこと。大麻取締法により逮捕されることがどれほど酷いことなのかを一般の人たち、マスコミに知ってもらうことで、大麻問題が人権問題だということが理解されると思います。
「人権」「人権」って言葉でいうとそれだけですが、なかなか深いんです。いま自分の人権を侵害されていると感じている人たち(=マイノリティ)が声をあげることで、新しく人権問題として社会に認知されるといってもいいでしょう。新しいところではアイヌの人々、ゲイやレズといった同性愛者、ハンセンシ病の患者さんたちなども、それまで根強くあった社会的偏見に屈せず、自分たちから主張することで初めて人権を認められるようになりました。声を上げない限り社会のマイノリティは、問題があること自体気づかないわけです。
そして、これは大麻が好き(吸う)とか、嫌い(吸わない)とかいった次元の問題ではなく、よりよい社会を築いていくことにもなるのです。というのは、多数決により物事を決める民主主義の社会では、その健全性・安定性を維持するためにもマイノリティの権利を配慮することが必須条件なのです。大麻を愛好するマイノリティを容認できるような社会とは、人権感覚に富んだ自由で人にやさしい社会だと思います。ということは、わたしたちは大麻の問題を通して日本をよくしょうとしているといっても過言ではないと思います。
|
|