マリファナにまつわる神話と真実 [目次] [前へ] [次へ]

18. マリファナ関連の応急手当て

【神話】

 特に若者の間でマリファナ関連の応急手当てを必要とするケースが増加している。これはマリファナがこれまで考えられていた以上に危険であることを示す証拠である。

「マリファナは、…決して無害ではない。これはとても危険なドラッグであり、病院の救急処置室で生死をかけて戦わなければならないこともある」
---麻薬取締政策局長リー・ブラウン(1995年9月12日)

「若いマリファナ使用者は…高価な救急処置室での治療を受けるリスクを負っており、そのコストは我々に跳ね返ってくる。…1993年にはマリファナが原因で救急処置室に運び込まれたティーンエイジャーの数はヘロインとコカインを足した2倍にのぼる」
---保健社会福祉省長官ドナ・E・シャララ(1995年8月18日)

「年間に約…8000人がマリファナの使用が原因で応急処置を受けているという事実は、…ドラッグの危険性を示す十分な証拠と言える」
---国立薬害研究所所長チャールズ・シュスター(1994年)


【事実】
 マリファナのオーバードーズ(過剰服用)により死に至ることはない。病院の救急処置室を訪れる患者の中でマリファナを使ったと答えるケースは増えている。これにもとづき、マリファナが直接の原因ではないにもかかわらず、マリファナ関連の通院と記録されることがある。ヘロインやコカインなどのドラッグと比べて、マリファナを使用するティーンエイジャーの数はずっと多い。こんため、病院を訪れたティーンエイジャーがマリファナを使用したと報告する頻度はヘロインやコカインよりも必然的に多くなる。マリファナの名前が出た時には、ほとんどの場合、ほかのドラッグの名前も挙がっている。1994年には、マリファナだけを使用したケースは、救急処置室を訪れた患者の2パーセント以下だった。
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