5月5日マリファナ・マーチ
マスコミ関係者のみなさ


以下の文書はマリファナ・マーチ開催前に各マスコミへ送付したものです。

マスコミ関係者のみなさまへ

 5月5日(土)、午後3時半から大麻問題についての記者会見をいたします。ぜひ、当日、会場に来ていただきたいと願っております。

 日本で最初のマリファナ(大麻)・マーチを5月5日、東京で行います。これは世界120都市で行われるマリファナ・マーチの一環でもあります。
 世界的な規模で行われるこのマーチは今年で3回目。毎年5月にマリファナ・デーを定め、自由化を訴える集会やマーチ(行進)を行っています。世界共通行動ですが、統一的な運営主体があるのではなく、自分たちの住んでいる街でマーチをしたいと企画した市民が、エントリーすることで成り立っています。今回、わたしたち「カンナビスト」(大麻の条件付き自由化を求める非営利の市民運動)が東京でのマリファナ・マーチを呼びかけました。
 世界120都市からのエントリーについて、国別ではアメリカの都市が多いのですが、イギリス、フランス、ドイツ、デンマーク、カナダ、南アメリカ、ペルーなどの都市からもエントリーが出されています。2000年にロンドンで行われたマーチには1万人が参加(行進出発時での人数、警察発表)、行進中、到着先の公園で人数が膨らみ最終的には4万人が参加(主催者発表)という規模になり大きな社会的反響を呼びました。大麻自由化の流れは、民主主義と人権を尊重している国々を中心にして世界的な趨勢になっております。
 大麻取締法では、大麻の単純所持について5年以下の懲役。栽培について7年以下の懲役と定められています。逮捕されることにより刑事事件の被疑者として長く拘束されるのはもちろんですが、起訴・不起訴、あるいは有罪・無罪に関係なく失職したり、事業が困難になる、さらには家庭崩壊や友人関係・地域社会関係が傷つくなど大きな社会的制裁を受けます。
 一方、欧米の研究機関などによる最新の科学的研究の結果を見る限り、大麻が心身に与える影響は軽微なものであり、アルコールやタバコほど有害ではないという意見が主流になっています。
 わたしたちは、大麻がもたらし得る使用者本人の心身に及ぼす影響(「有害性」という表現をする人もいるかもしれませんが)、及び社会に及ぼす影響(前述同様「有害性」)と刑罰の重さを客観的に比較した場合、現在の日本は、あまりに過酷な刑罰を科していると考えます。このような実情は、人権侵害と言っても過言ではありません。
 現代社会では冤罪や薬害の被害者、知的障害者への虐待、同性愛者や在日外国人への差別など、これまで見過ごされてきた問題を人権問題としてとらえるようにすべきだという声があがっています。民主主義社会では、社会のマイノリティー(少数者)に対する人権について十分な配慮が要求されるべきだと思います。大麻問題に関わる人々は、人権侵害があるにもかかわらず、「薬物乱用」といった社会的な偏見のためにこれまで沈黙せざるを得ませんでした。
 このマーチは、思想及び良心の自由、表現の自由に基づいて、大麻問題の真相を訴える催しです。
 日本国憲法では「思想及び良心の自由は、これを侵してはならない」(19条)、「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない」(第21条)と思想及び良心の自由、表現の自由を保障しています。
 報道にたずさわる方々には、大麻問題を正しく理解していただきたいと願っています。日本に於いても大麻の容認を求める人々が少なからずいること。大麻の容認を求めている人たちは「薬物乱用」といった反社会的なイメージとは無縁の健康的な普通の社会人であることを知っていただきたいと思います。
 わたしたちはマスコミ関係者の方々に対し、公正・客観的な視点で大麻問題をとらえていただきたいと切に願う次第です。

カンナビスト


◆マリファナ・マーチの概要◆

 5月5日(土)渋谷区「神宮通公園」(渋谷区神宮前6-21/明治通り沿い、JR渋谷駅から原宿方面徒歩5分)にて。 午後1時〜3時30分までフリートーク、演奏、コスチューム大賞、パフォーマンス、自由展示など。午後4時解散。参加者は、自由に渋谷の街を帰路につきます(今回の「マリファナ・マーチ」は公園での催しを中心にしたもので、車道を行進する形態はとっていません)。

◆記者会見について◆

 午後3時30分より神宮通公園内で記者会見を行います。そのときに声明文を発表いたします。当日、取材にこられるマスコミ関係者の方は、事前にご連絡いただければ幸いです。また、わたしたちカンナビストは、要請があれば、この催しの事前、事後を問わず、個別の取材にも応じます。

問い合わせ先
 カンナビスト
 〒154-0015 東京都世田谷区桜新町2-6-19-101 
 電話03-3706-6885
 URL http://www.cannabist.org/


2001年4月24日。以下のマスコミへ上記書状を郵送しました。

  • 朝日新聞社 朝日新聞社会部
  • 読売新聞社 読売新聞社会部
  • 毎日新聞社 毎日新聞社会部
  • 中日新聞東京本社 東京新聞社会部
  • 中日新聞社 中日新聞社会部
  • 読売新聞社 「週刊読売」編集部
  • 朝日新聞社 「週刊朝日」編集部
  • 朝日新聞社 「アエラ」編集部
  • 毎日新聞社 「サンデー毎日」編集部
  • 東京スポーツ新聞社 東京スポーツ新聞社会部
  • 産業経済新聞社 夕刊フジ社会部
  • 創出版 「創」編集部
  • 「週刊金曜日」編集部
  • (株)マガジンハウス 「ダカーポ」編集部
  • 岩波書店 「世界」編集部
  • (株)新潮社 「週刊新潮」編集部
  • (株)文藝春秋 「週刊文春」編集部
  • (株)扶桑社 「SPA!」編集部
  • 光文社 「週刊宝石」編集部
  • 集英社 「週刊プレイボーイ」編集部
  • 小学館 「週刊ポスト」編集部
  • 「噂の真相」編集部
  • テレビ朝日 社会部(ANB)
  • 東京メトロポリタンテレビジョン 社会部(MXTV)
  • テレビ東京 社会部(TX)
  • 東京放送 社会部(TBS)
  • 日本放送協会 放送センター 社会部(NHK)
  • フジテレビジョン 社会部(CX-TV)
  • ニッポン放送 社会部(JOLF)
  • 文化放送 社会部(JOQR)
  • エフエムジャパン 社会部(J-WAVE)
  • エフエムインターウェーブ 社会部(インタ−FM)
  • エフエム東京 社会部(TOKYO FM)
  • 東京コミュニケーション放送 社会部(SHIBUYA-FM)

以上