2010マリファナ・マーチのお知らせ vol.3
(カンナビスト事務局/2010年5月21日)
■5月23日(日)、大麻(マリファナ)の規制見直しを訴える集会とデモ、マリファナ・マーチが港区の青山公園(南地区)で行われます。 5月30日(日)には、大阪で開催されます。
マリファナ・マーチは、毎年5月前後に行われている世界的な共通行動で、現在、世界400都市で開催されています。日本では2001年に東京渋谷で行われてから今年で10回目になります。この数年、1000人規模のデモを行ってきました。
当日、午後4時に青山公園をスタートして、表参道、明治通り、そして渋谷駅前のハチ公前を通るコースのデモを行います。
■マリファナ・マーチ当日は、午後12時に集会開始。音楽やパフォーマンス、スピーチなど盛りだくさんの企画があります。集会の最後には、宣言文を読み上げます。
午後4時からデモが出発。2台のサウンドカーがいっしょにゆっくり伴走します。例年、青山通りを横断し、表参道の目抜き通りを通過するころになると、歩道にいる一般市民、若者、外人観光客などから、手を振ったり、支持していることを示す声援を受けています。
テレビ、新聞は、大麻を危険な「麻薬」として報道していますが、昨今、街頭デモに対し、こんな共感の声があがるのは異例のことです。こういった現実をメディアは直視すべきです。
デモコースは、表参道から明治通りを左折し、渋谷方向に向かいます。そしてハチ公前交差点を左折した後、明治通りを左折し、解散地点に着きます。
■マリファナ・マーチを準備しているスタッフからお伝えしたいこと(スタッフは全員、ボランティアです)。
○「大麻問題は、マスコミと国の両者の不作為が生んだ人権侵害という点で、かってのハンセン病の隔離政策と同じです。ぜひ勇気をもってこの問題の解決に向けて動き出してください」
○「大麻の有害性や犯罪として取り締まる必要性について、国や裁判所も明確な根拠を示すことができないことが明らかになっています。それにもかかわらず、過度に厳しい取り締まりが続けられ、多くの若者らが人生に大きなダメージを負っているという現状、そしてそのような取り締まりの見直しを求めている大きな声があることをぜひとも理解してください。
この切実な問題について、偏見や固定観念に捕らわれることなく、マスメディア、政党として適切に対応していただけるよう、強く望みます。」
○「日本は言論の自由な国だと、誰もが信じていますが、こと大麻に関しては、国やマスコミは情報操作をしている。大麻は有害だと、世界的には通用しない誇張したデータや出典のはっきりしない情報を流しているだけでなく、それ以上に大きな問題は、大麻に関する本当の情報を自主規制して国民に伝えないことです。特定の情報を報道しないことによる情報操作、こんな非民主主義的なことが日本でまかり通っていることを一刻も早く改めるべきです。」
○「今の大麻を巡る報道は偏っていないでしょうか。世界的には大麻の取り扱いを厳しく罰するどころか、医療としての大麻の有効性が注目されています。様々な情報が行き渡る現代で、法律で規制されているからという理由だけで悪いものと決めつけるのは違うと思います。この日本でも大麻に対してバランスの取れた扱いや、報道がされることを望んでいます。」
○「(政党関係者の方々に)大麻の規制を改めることが、政治的に難しいことは理解できます。それならせめて、この問題を訴えている市民のために、窓口を開くなり議員間の勉強会などを行なってください。このままでは抑止にもならず、問題は悪化するだけです。」
■大麻問題に対するわたしたちの提言
○大麻の少量の個人使用の所持・栽培は、刑事罰の適用から外すことを求める。
○マスメディアは、大麻の有害性は高くないこと、大麻の規制の見直しを求める社会的な声が存在していると、といった事実を公正に報道するよう求める。
○難病をはじめ、大麻が治療・病状改善に役立つ病気について、医療目的の大麻使用を合法化するよう求める。
○ 大麻の農業・産業利用のために大麻規制の緩和を求める。
○ 薬物政策に関して、現行の使用者を刑事罰で罰する政策から治療により社会復帰を実現する政策に転換するよう求める。
●先週からマリファナ・マーチのお知らせを二回(5月13日、19日)お送りしています。
マスメディアの取材など、積極的に対応いたします。ご関心のある方は、カンナビストまでご連絡ください。
○連絡先 カンナビスト 電話03-3706-6885 090-6049-0518
○マリファナ・マーチの日時・場所
日時:5月23日(日)午後1時〜。デモは午後4時スタート。
場所:青山公園(南地区)/港区六本木7丁目。
東京メトロ千代田線「乃木坂」徒歩1分・日比谷線「六本木」下車徒歩5分。
(注1)マリファナ・マーチとは……毎年5月に世界各国の400を超える都市、町、村で行われる非営利の世界同時イベントです。大麻(マリファナ)の規制の見直しを求めて1998年にスタートし、日本では東京、大阪、札幌などで開催されています。
マリファナ・マーチの世界共通スローガン……「医薬品として認めよ!(Release The Medicine) 大麻で逮捕するな!(Stop All Cannabis Arrests) 病人を救え!(Heal The Sick)真実を語れ!(Stop The Lies) 自由を奪うな!(End The Prison State)」
(注2)カンナビスト……日本の大麻(マリファナ、カンナビス)取締りは、著しい有害性は認められない大麻に対し過剰に厳しい刑罰を科しており、年間3000人近い市民や学生が逮捕されている状況は公権力による人権侵害であると訴えている非営利の市民運動。
1999年設立、会員4788人。http://www.cannabist.org/
※このイベントは日本国憲法第19条(思想・良心の自由)、21条(表現の自由)に基づくもので法律を遵守して行われます。 |