マリファナ・マーチ2008のお知らせ vol.2


マリファナ・マーチ2008のお知らせ vol.2

(2008年4月25日/カンナビスト事務局)

■5月11日(日)、港区の青山公園(南地区)でマリファナ・マーチin TOKYOを行います。大阪では6月1日(日)、大阪城公園・顕彰塔前広場でマリファナ・マーチin Osakaが決まりました。この他、北海道でもマリファナ・マーチを行いたいという声が上がっています。
 マリファナ・マーチは大麻(マリファナ)の規制見直しを訴える世界共通行動で、日本では2001年に東京渋谷で行われてから今年で8回目になります。昨年の東京マーチには1000人以上が集まっています。

■日本社会の動きを見ますと、今月になって、立川市の防衛庁宿舎へのビラ配布をめぐる裁判で最高裁が有罪判決をだしました。またドキュメンタリー映画「靖国」の東京、大阪での公開が急遽、中止になったというニュースがありました。2月にグランドプリンスホテル新高輪が日教組の宿泊拒否を行い、全国集会が中止に追い込まれた事件は、今月になってホテル側に地元港区から厳重注意が行われましたが、いまだ決着がついていません。
 こういった一連の事態に、日本社会が自由にものを言えない雰囲気に包まれているような、自由に語ったり、意見を述べることを躊躇うような、世の中の萎縮した空気を感じます。とくに言論、思想、良心、表現の自由は、民主的な社会の根幹とも言えます。いまの日本に即して語るならば、自分とは異なる意見や価値観を認めあい、それを聞く耳を持つことだと思います。特に、それはマスメディアに問われているのではないか、とわたしたちは考えます。

 大麻の問題は、ある意味、最も大きな問題ではないかと思います。大麻取締法による年間逮捕者は、2000人台です。その逮捕者数、また大麻による健康被害や事故などがほとんど起きていないことなど、他の社会問題に比べると影の薄い問題であるという解釈もできるかもしれません。
 しかし、他の社会問題が、いろいろな立場からマスメディアで語られているのに比して、大麻の問題は、表だってまったく取り上げられません。これは現代のタブーと言っても過言ではないと思います。
 日本には、すでにいまの大麻の規制はおかしい、大麻取締法には問題があるという声が、一定の社会的規模で存在しています。それは昨年のマリファナ・マーチでもはっきり形になっています。
 社会的に議論すべき問題があるにもかかわらず、マスメディアは目を背けているように見えます。わたしたちの理解では、今の日本では、このような扱いをされている社会問題は大麻だけではないかと思われます。この問題が、ある意味、最も大きな問題ではないかというのは、ここにあります。

 わたしたちは、覚せい剤や「麻薬」類を野放しにすべきだと主張しているのではありません。長い間、わたしたちは、「薬物」問題に対して、正面から向きあって問題を考えるということをしてきませんでした。 規制薬物については、種類が多岐にわたるうえ、専門的な議論になることもあり、閉じられた形で議論されてきました。一般人には、この問題を議論するための前提となる科学的な、公正な知識や情報が手に入らないという状況が続いてきました。薬物問題に関し、わたしたちが目にし、耳にするのは、行政側の一歩的な広報だけでした。

 大麻は、覚せい剤や「麻薬」類とはまったく別のものです。いわゆる依存性もないし、心身に対する有害性は軽微です。世界の先進諸国の間では認知されていることです。事実、G8の国々の中で、初犯で少量の個人使用のケースに対しても刑事罰を科しているのは日本だけです。
 いまの大麻の取締りは、過剰に厳しいもので、それは国(公権力)による国民に対する人権侵害です。このような理不尽な状況を改めるよう、わたしたちは訴えます。

■「マリファナ・マーチ」(東京)は、フリースピーチ、展示、音楽、パフォーマンスのほかフリーマーケットなどもあります。集会終了後、午後4時(予定)からはいろいろな人権問題に取り組んでいる人たちとも手を結び、会場の六本木地区から渋谷までヒューマン・パレード(行進)を行います。2007年マーチ(東京)は、近年、社会的な問題を訴えるデモ行進としては異例といってもいいほど多くの人たちが参加しました。今年はさらに大きな規模になっていくと思われます。

■マスメディアの取材など、積極的に対応いたします。ご関心のある方は、カンナビストまでご連絡ください。

○連絡先 カンナビスト 電話 03-3706-6885 090-6049-0518

○マリファナ・マーチの日時・場所
マリファナ・マーチ2008 in TOKYO
日時:5月11日(日)昼12時〜、ヒューマン・パレードは午後4時スタート(予定)
場所:青山公園(南地区)/港区六本木7丁目
交通:東京メトロ千代田線「乃木坂」徒歩1分・日比谷線「六本木」下車徒歩5分

マリファナ・マーチ2008 in OSAKA
日時:6月1日(日)14:30-17:30
場所:大阪城公園・顕彰塔前広場
交通:大阪環状線「大阪城公園駅」徒歩2分

(注1)マリファナ・マーチとは……毎年5月に世界各国の180を超える都市、町、村で行われる非営利の世界同時イベントです。大麻(マリファナ)の規制の見直しを求めて1998年にスタートし、日本では東京、大阪、札幌などで開催されています。
 マリファナ・マーチの世界共通スローガン……「医薬品として認めよ!(Release The Medicine) 大麻で逮捕するな!(Stop All Cannabis Arrests) 病人を救え!(Heal The Sick)真実を語れ!(Stop The Lies) 自由を奪うな!(End The Prison State)」

(注2)カンナビスト……日本の大麻(マリファナ、カンナビス)取締りは、著しい有害性は認められない大麻に対し過剰に厳しい刑罰を科しており、年間3000人以上の市民が
逮捕されている状況は公権力による人権侵害であると訴えている非営利の市民運動。
1999年設立、会員4288人。http://www.cannabist.org/index.html)

※このイベントは日本国憲法第19条(思想・良心の自由)、21条(表現の自由)に基づくもので法律を遵守して行われます。