2007マリファナ・マーチのお知らせ vol.1
(2007年4月25日/カンナビスト事務局)
5月13日(日)、東京の青山公園(南地区)で大麻(マリファナ)の規制緩和を訴える世界共通行動「マリファナ・マーチ」を行います(注1)。2001年に東京・渋谷ではじまった日本の「マリファナ・マーチ」も今年で7回目。今年は、大麻問題をはじめとして人権・マイノリティ・多様な価値観の共存を掲げた「ヒューマン・パレード」を行います。
http://www.cannabist.org/report/mmm2007/index.html
http://marijuanamarchjapan.blog56.fc2.com/
■大麻は、国もマスメディアも「乱用薬物」「麻薬」「覚せい剤」と同一視しています。大麻取締法によりわが国では毎年3000人を超える逮捕者が出ています。その大多数は一般市民・学生です。
主要な先進国では、よく知られているオランダだけでなくドイツ、スイス、イギリス、フランス、スペイン、カナダ、オーストラリア、ロシアなど、大麻は「非犯罪化」(犯罪としては扱わないこと)され、刑事罰の対象から外されています。アメリカでも10州で非犯罪化されており、連邦法でも単純所持・栽培に関しては刑罰は重くはありません。
このような世界の動向は、大麻には著しい有害性は認められないという事実が客観的に認められてきたことによるものです。大麻は、他の有害性の高い規制薬物に手を出すようになる入口になっているという仮説はアメリカの公的研究でも否定されています。
しかし、わが国では長い間、大麻に対して偏見や誤解がまかり通っていたこともあり、窃盗や傷害と同じ刑事事件として重い刑罰を科せられています。
大麻取締法で逮捕された人たちの多くは、仕事や社会的立場、家庭生活が立ち行かなくなり、人生を傷つけられています。わたしたちは、このような日本の大麻規制の状況は公権力による人権侵害であると訴えます。
■大麻の規制は理不尽だという市民の声が上がっています。この現実を知ってください。マスメディアは社会的に賛否が問われる問題に対して、込賛否両論を公正に取り上げるべきだと考えます。現在、厚労省の委託研究調査では、わが国で大麻を経験したことのある人の数は、おおよそ50万人以上100万人に届くと推定されています。
一方、大麻問題は、薬物問題も含めて社会的に議論することが認められない、タブー化した状況にあります。このような状態はおかしくはないでしょうか。大麻について、いまの規制に問題があるという意見が、少数意見ながらもある程度の規模で存在していることを直視してもらいたいと願っています。
わたしたちは、これまで多くの人権問題がそうであったように、まず理不尽な状況におかれている人たちが存在していること。それが少数者であっても、その理不尽さを訴える声を上げることが大切だと考えています。
この「マリファナ・マーチ」は、そんな声があることを明らかにするための集まりです。集会では、フリースピーチ、展示、音楽、パフォーマンスのほかフリーマーケットなども行います。集会終了後、午後4時(予定)からはいろいろな人権問題に取り組んでいる人たちと共に、ヒューマン・パレード(行進)を行います。
■マスメディアの取材など、積極的に対応いたします。ご関心のある方は、カンナビストまでご連絡ください。
○連絡先 カンナビスト 03-3706-6885/090-6049-0518 info@cannabist.org
○マリファナ・マーチの日時・場所
日時:5月13日(日)昼12時〜。ヒューマン・パレードは午後4時スタート(予定)。
場所:青山公園(南地区)/港区六本木7丁目。東京メトロ千代田線「乃木坂」徒歩1分、日比谷線・都営大江戸線「六本木」徒歩5分
(注1)マリファナ・マーチは毎年5月に世界各国の180を超える都市、町、村で行われる非営利の世界同時イベントです。大麻(マリファナ)の規制の見直しを求めて1998年にスタートし、日本では東京、大阪、札幌などで開催されています。
マリファナ・マーチの世界共通スローガン……「医薬品として認めよ!(Release The Medicine) 大麻で逮捕するな!(Stop All Cannabis Arrests) 病人を救え!(Heal The Sick)真実を語れ!(Stop The Lies) 自由を奪うな!(End The Prison State)」
(注2)カンナビスト……日本の大麻(マリファナ、カンナビス)取締りは、著しい有害性は認められない大麻に対し過剰に厳しい刑罰を科しており、年間3000人以上の市民が逮捕されている状況は公権力による人権侵害であると訴えている非営利の市民運動。
1999年設立、会員4288人。http://www.cannabist.org/
※このイベントは日本国憲法第19条(思想・良心の自由)、21条(表現の自由)に基づくもので法律を遵守して行われます。 |