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5. マリファナ法と刑罰

【神話】

 マリファナ違反者に対する刑罰は軽すぎる。マリファナ法に違反して逮捕されることは稀であり、刑務所に入れられることはほとんどない。こうした寛大な扱いこそ、マリファナが容易に手に入り使用が続けられている原因である。

「マリファナ法の施行は緩くなりすぎている。……マリファナ犯罪者が逮捕され監禁される比率をもっと高めるべきだ」
---成績責任評議会(1996年)

「手ぬるい処置により、犯罪者が刑罰を受けることなくマリファナを使用したり取引を続けることが可能となっている」
---ワシントンポスト(1996年9月9日)

「若者をマリファナで汚染している人々には、それに見合う処置が必要だ。現在、我々は彼らに十分な刑罰を与えているとは言えない」
---ミネソタ州郡保安官パトリック・マクゴーワン(1996年9月24日)

「そもそもこの国が(ドラッグ)問題に陥った原因はマリファナにある。……1オンス〔28.35g〕以下のマリファナの所持は…多くの場合、微罪として扱われるが、…私にはこうした処置は軽すぎるように思える」
---麻薬取締政策局長ウィリアム・ベネット(1990年6月19日)

「最も傷つきやすい子供たちにマリファナを売りつける人々に対して断固たる態度で臨むべき時期に来ている。……ヘロインやコカインの売人と同じように、マリファナの売人を厳しく処罰すべきことに疑いの余地はない」
---上院議院ミッチ・マッコーネル(1996年9月4日)


【事実】
 1991年から1995年にかけて、米国でのマリファナ事件による逮捕者数は倍増している。1995年にはマリファナ関連の罪で50万人以上が逮捕されている。このうち85パーセントはマリファナの単純所持による逮捕である。今日では数万人もの人々がマリファナ犯罪で投獄されている。それよりもさらに多くの人々が保護観察、罰金、あるいは財産の没収、運転免許証の取り消し、失業といった社会的制裁を受けている。こうした社会的あるいは刑事的制裁があるにもかかわらず、マリファナは容易に手に入り、広く使われている。
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