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1.マリファナと科学

【神話】

 マリファナの有害性は科学的に証明されている。1960年代から1970年代には多くの人々がマリファナは無害であると信じていた。しかし今日では、マリファナはこれまで考えられていた以上に危険であることが明らかになっている

「過去数年間に行われた研究は、例外なくマリファナの使用の毒性と危険性の増加を示している」---ビル・クリントン大統領(1994年10月20日)

「一世代前にマリファナを使っていた…親たちは…1960年代や1970年代に考えられていた以上に…危険なドラッグであることが研究により明らかになっていることに…気づくべきだ」---ニューヨークタイムズ(1996年12月30日)

「高性能なブレーンスキャナー(脳走査装置)や脳の化学物質を調査するための方式など新しい研究ツールの開発により…マリファナがもたらす微妙な影響さえも見通すことが可能になった」---ニューズデー(1996年9月3日)

「一万件を超える研究結果によって、マリファナの喫煙による有害な身体的および心理的効果が確認されている」---カリフォルニア麻薬取締官協会(1996年)

「60年代、70年代、80年代にマリファナについて聞いたり考えたことなど一切忘れなさい」---ワシントンポスト(1996年12月7日)


【事実】
 1972年、マリファナおよびドラッグ濫用に関する全国委員会は科学的証拠事実を再評価した結果、「マリファナは全く無害であるとは言えないが、その危険性は著しく誇張されてきた」と結論づけている。それ以降、人体、動物、細胞培養を使った数千もの研究が行われてきた。いずれにおいても1972年の全国委員会の結論と大きく異なる発見はなかった。1995年、イギリスの医学ジャーナル、ランセット誌(Lancet)編集部は30年間にわたる科学研究の結果、「たとえ長期的に使用しても、カナビスの喫煙が健康に害をおよぼすことはない」と結論づけている。
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