トピックス (2007年)

トピックス(2007年)目次
12月7日(金)の定例会(東京)の報告(12/20)
11月2日(金)、定例会(東京)の報告(11/5)
川田龍平さんの国会報告会に参加してきました(10/26)
10月5日(金)の東京定例会はこんな様子でした(10/12)


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12月7日(金)の定例会(東京)の報告
2007年12月20日(事務局A・記)

 少し遅くなりましたが、12月の東京定例会の様子をレポートします。

 今年最後の定例会。11月の終わりから急に寒くなり、風邪気味でお休みの人も多いて参加者はそれほど多くはありませんでした。しかし、初参加という人が5人と、なぜかいつもより初参加の人の数は多かったです。
 8時すぎからお店の中央の大きなテーブルを囲んで話しあい。特にテーマは設けず、初参加の人が多かったこともあって、自己紹介や自分の関心のあることを自由に話してもらいました。女性の比率が高く、年齢も幅広く、まさにサロンといった雰囲気でした。思いつくままに、話しの断片を紹介してみます。

 娘さんが音楽のアーティストと結婚したことから、娘さんから大麻問題を聞かされて関心を持ったという女性。昔、高校時代に大麻って話題になったことを憶えていると、懐かしそうに話してくれました。大麻という植物からいろんな役に立つ物が作れるということを周りの人に知らせていきたいととてもポジティブな雰囲気でした。

 会社員の男性。大麻は戦前は合法だったのに何でダメになったのだろうか?と疑問に思っていて、昨年からカンナビストの会に参加してみた。今年のマリファナ・マーチをボランティア・スタッフとしてやってみて面白かった。六本木から渋谷までのマーチ(行進)は壮観だったが、問題も目について、天気がよかったこともあって、参加者が飲んだペットボトルを道ばたに次々と置いてったのが気になった。来年のマーチではペットボトルの回収をしていく必要があるのではないかと提案がありました。

 音楽をしているカップル(?)。来年のマーチに出演したくて定例会に来たとのことです。男性から、大麻は人に優しい植物だと思っているので、今年のマーチのことは何も知らないけど、もし、××やっつけろ〜!と叫ぶようなデモだったら嫌だなと思ってますが?と発言。マーチは仮装行列のようであり、サウンド・デモのようでもあり、危惧されているようなスタイルではないことを説明し安心してもらいました。

 久しぶりに顔を出した男性。いまマスメディアや世間の大麻に対する風当たりは厳しいと思うが、一方で、日本は空気が変わるとコロリと変わる国でもある。それまで世の中の誰もが、これはダメとか悪いとか言っていても、何かの拍子に風向きが変わると、それまでと180度違うことでもまかり通るようになるのが日本の国柄。だから大麻がダメと言っているのもコロリとひっくり返ることがありうると思っていると、希望を持った発言をしていました。

 と、当日、話しあわれたことのごく一部を紹介しました。この日は話し好きの人がいたこともあって、和気藹々な感じで、雑談も混じって話しが弾みました。特定のテーマや、講師のレクチャーを中心にした定例会もありますが、こんな感じの定例会のときもあります。参加者が多いと、発言する人と、話しを聞く人が別れてしまうことが多いのですが、ちょうどみんなが発言しやすい、顔の見える定例会でした。
 さて2008年、1月の定例会はお休みで、2月1日(金曜日)が最初の定例会になります。


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11月2日(金)、定例会(東京)の報告
2007年11月5日(事務局A・記)

 この日は、翌日が土曜日で文化の日と、連休のスタートで、いつもよりはこじんまりとした様子でした。来年のマリファナ・マーチの世界共通版ポスターを店の中央のテーブルに置いて自由に持っていってもらいました。これはけっこう人気で、何センチかの厚さがあったポスターがみんなはけました。この数年、デザインのセンスがちょっと?という感じのものもありましたが、2008年版はなかなかいい雰囲気でした。 

 今回のテーマは、大麻取締法で逮捕され、その後、判決を受けすでに社会生活に戻っている人に、免停の通知が届いたというケースについて調べたことを話しあいました。このケースは、自宅から少量の大麻が押収された事件で、運転中に逮捕されたとき、車の中に大麻があったというわけではありませんでした。
 近年、飲酒運転による事故がマスメディアで取り上げられ社会問題化していることがこのケースの背景にあると思われます。
 行政(警察)では飲酒運転をなくすために、道路交通法の刑罰を重くするように法改定を行っています。病気や視力の問題、認知症などを理由に免許の枠を狭めています。また、新聞報道によれば来年度にはアルコールの依存者と交通事故の関係の調査を行うようです。
 今回の道交法の改定は多岐にわたっていますが、その中に、薬物関係も含めるような形での刑罰が含まれています。具体的には道交法の103条(免許の取り消し、停止等)の第8項になります。
 103条の第3項でアルコール、麻薬、大麻、あへん又は覚せい剤の中毒者とあげられていますが、法律の解釈上、「中毒者」であるか否か、「中毒者」と交通事故の因果関係などの立証がいまは難しい面もあり、第8項を適用しようとしているように思われます。8項というのは「危険性帯有者」という概念で、結局のところ法律違反をした人の中から、恣意的にこの人物は「危険性帯有者」だとすることができてしまうことになります。
 わが国では「薬物」というとき、法律では「薬物5法」といって覚せい剤や麻薬、あへんなどを取り締まる法律とともに大麻取締法もその中に含まれています。つまりアルコールと交通事故は関係がある→アルコールと同じように薬物も運転に危険であるに違いない→薬物といえば薬物5法に該当する薬物のことである→大麻で逮捕されたことのある人間は免停にすべきだ、といった流れが見てとれます。
 飲酒運転を抑えるために、大麻も巻き添えにされているとも言えるのではないでしょうか。薬物問題全体の中で大麻問題を見ていくことの重要性を認識しました。

 どうも、堅い報告になりましたが、とはいえ大麻問題をまじめに考えていこうとしていますので硬い話しも当然といえば当然なのですが。8時半ぐらいから上記のような議題の「勉強会」を1時間と少し行いました。その他、11月にある音楽系のイベントでの広報活動を行うことなど話されました。これについては今後、HP上で告知があると思います。 7時から8時半までの1時間半、それに「勉強会」後の20分ほど、店内では自由に席を移動して、各自いろんな雑談をしていました。定例会にはこれからインドに行きますといった学生さんも来ていて、一方、世界何カ所かに家がある人もきていて、そんな先輩から情報を収集もしていたようでした。
 久しぶりに顔を出した人、なぜか大きな袋を持っていて、一足早いサンタクロースみたいでしたが、袋にはシャンプーや石鹸が何年分かぐらい大量に入っていました。一度、使って合わないと、別の製品を購入するので、溜まったしまった、そんな人がいるようで、まとめてもらってきたと言っていました。この話しは、別に大麻問題とは関係ありませんが、定例会は、こんな感じの雰囲気が80%、硬い話しが20%といったところが現実でしょうか。
 12月の定例会は7日(金曜日)です。


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川田龍平さんの国会報告会に参加してきました
2007年10月26日(事務局B・記)

 昨日(10/25)、先の参議院選挙で応援した川田龍平議員(無所属)の国会報告会(第一回)に仲間とともに参加してきました。
 いろいろ有益な話を聞くことができたので、簡単に報告したいと思います。

会場は溢れそうなくらいに人が多く(おそらく70人はいたと思います)、とても熱気がありました。いろいろな市民運動をしている人たち、特に女性の数が多かったです。用意していた椅子や資料が足りなくなり、開始直前まで、スタッフの方々が忙しく対応に追われていました。

 まず、川田さんから、当選してからこれまでの活動についての報告がありました。ほぼ毎日、休みなしで活動してきたのが分かります。主な活動をあげてみます。
・新潟県中越沖地震で被災した柏崎刈羽原発の視察。
・「患者の権利を守るための公開勉強会」の開催:超党派の議員、学者、患者さんらが参加、2回開催。
・武力弾圧に対するミャンマー大使館への抗議活動。
・教科書検定問題・沖縄県民大会への参加:11万人の市民の声によって、見直しに動いたのは非常に大きいこと。
・環境委員会での発質疑:川田さんは環境委員会に所属することになりました。
委員会で最初の質疑も行いました。本当は今問題になっているC型肝炎の薬害問題について、ぜひとも質問に立ちたいところだが、当初希望していた厚生労働委員会に入れなかったため、それができないことを残念がっていました。しかし今後、どこに所属するか委員の差し替えの可能性もあるようです。
また、川田さんの政治理念について質問があり、右でも左でもなく、どちらかというと(日本ではまだ馴染みのない)「みどり」に近く、いのち、平和、環境、伝統・文化などを「守る」ことが大切であるという意見を聞きました。

 次に、政策秘書の方が、次のよう川田さんのエピソードを語ってくれました。
 委員会での初質疑の前日、質問の作成でとても忙しくしている時に、あるジャーナリストから、六ヶ所村再処理工場での使用済み核燃料を用いた試運転が明日から再開されるので取材を申し込んだが、記者クラブに属していないという理由で断られたという相談が入った。
 何度も現地と電話でやりとりをしたが、担当者が不在などの理由でらちが明かず、次の日の朝になってようやく問題を解決し、それから初質疑に臨んだ。
 国会議員でも質疑の前は非常に緊張して眠れないのが普通なのに、その当日も、支援を求める人のために動くという姿を見て日本の政治を変える力になる人だと確信した、という話でした。
 この話を聞いて、みんな、川田議員の行動力と責任感に感心していました。

 今回の報告会では、国会の現場や日々の活動の様子など、私たちがあまり知らない話をいろいろと聞くことができました。その場では、大麻問題のことが話題になったわけではありませんが、厚生労働省という役所の体質、いま社会問題になっている「行政の不作為」をどうやって改めていくべきか、カンナビストの活動にとっても有益な話を聞くことができました。さらに政党へのロビー活動に関する話などもあり、また活動にとって力になってくれる可能性のある識者、有力者とつながりを持つこともできました。
 今後もこうした報告会には積極的に参加していきたいと思います。


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10月5日(金)の東京定例会はこんな様子でした
2007年10月12日(事務局A・記)

 当初、この日はマリファナ・マーチ2007(東京)のDVD試写会を予定していたのですが、まだ未完成であったため、マーチについての意見交換を代わりに行うことになりました。しかし、直前になって、なんとか映像だけは見れるようになり、急遽、音声なしの試写会ができました。8時すぎから「ぐ」の店内中央のテーブルに映写機を置いて、壁をスクリーンにして試写会がはじまりました。

 参加者は、最初は少な目でしたが、だんだん増えてきて、いつもの常連の人のほか、久しぶりの人、はじめて来られた人など多様な顔ぶれ。大学の社会学の卒業論文のテーマとして薬物問題について調べている学生さんもいて、定例会の参加者にインタビューを行っていました。

 試写会の後、30分ほど今年のマーチや来年のマーチについて話し合いました。そのときの意見の幾つかを紹介します(全部の意見は紹介するスペースがないので主なものです)。

  • 08マーチは準備のスタートをもっと早めてやっていきたい(今年は事実上、動きはじめたのが2月ぐらいから)。
  • マーチをやっていくスタッフ、ボランティアの人の数をもっと増やしたい(今年は当日のボランティアの数は30人ぐらいでした)。
  • パレード時にもっとアピールできるようにしたい(プラカードや横断幕の数を増やすなど)。また、マナーの向上も必要。
  • 全国各地でマーチを開催するための応援をしてみたい。
  • 来年も出展、出店希望者からは出店料など徴収しないで自由に参加してもらえるようにしたい。
  • 日本に滞在している外国人、性的マイノリティの人権を守る人たちと連携してさらに大きな動きを作っていきたい。

 次回の定例会(東京)は11月2日(金)です。場所は、いつもの自然食カフェ「ぐ」です。