01/30(金) 13:27:55 |
マッキー |
イギリス速報 |
イギリスの場合、日本での規制とは異なる形で大麻とか他の薬物が規制されているようですけど、分類がクラスAからCに分かれているらしく、危険度の高い薬物はクラスAに分類され、例えば抗生物質のような危険度の低いモノはクラスCとして分類されています。
やはりイギリスでも何らかの勘違いがあったらしく、これまで大麻もクラスAに分類されていたようですけど、色々と調査してちゃんと見直した結果、昨日から正式にクラスCに再分類されたようです。それにより密売をしたり、公共の場、特に学校の付近等で大麻を使用すると逮捕されるものの、少量を持っているだけでは口頭の注意を受けるだけになるようです。
要約しますと、当局が違反者を密売人として検挙する手続きを取らない限り、大麻を所持していたのが発覚しても特に刑事犯として起訴されることはない、ということです。
例えば、ロンドンの警察は有害性の低い、大麻個人使用目的は「別にたいしたことない軽微な違反行為」と考えているらしく、わざわざ大麻を取り締まらなければいけないことにより年間で74,000時間の貴重な時間が無駄になっていたようです。
今回、再分類されたお陰で、もっと深刻な犯罪や薬物問題等に限られたリソースを集中できるようになったとのことです。ここら辺のポイントが、「なぜ大麻が再分類されたのか」という問いに対する答えとして、よく説明されているみたいです。
ただし、地域によっては、警察が大麻に対して厳しい姿勢を維持しているようです。さっそく、スコットランドの普通のカフェにて、大麻の販売が試みられたところ、見張っていた警察がすぐに経営者を含む3人の人物を逮捕したというニュースが報道されています。
全体的には、大麻が合法化されたと勘違いする人が多いらしく、混乱するのではないかということが懸念されているみたいです。
また一部のドラッグ撲滅運動系の人達や一部の医師が大麻の有害性を懸念する声を高めています。主には、未成年者が使用した際の精神的な悪影響を懸念しているようです。
個人的には、再分類化=自由化というわけではないですし、まだ違法な密売は引き続き捜査の対象になるようですし、未成年者による使用が必ずしも増加することに繋がるとは言えないと思います。それに、大麻を重大な違反行為として扱い、未成年者を社会の隅に追いやることの方が悪影響があるのではないかという気がします。
主要メディアはサイトでもQ&Aなどを設置しています。上記の速報はGuardian紙を参考にしました。
Guardinan紙Q&A: http://www.guardian.co.uk/drugs/Story/0,2763,580507,00.html
BBC 再分類について学習できるクイズ: http://news.bbc.co.uk/1/hi/magazine/3423525.stm
BBC 学校に「大麻は再分類されたけどまだ違法」と説明するポスターが配布されたり、未成年者が使用すると精神的に悪影響があると発言している医師に関連する記事: http://news.bbc.co.uk/1/hi/northern_ireland/3439763.stm
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